前沢ガーデンハウス

先日、JIA(日本建築家協会)北陸支部さんの建物見学会に参加してきました。

訪れたのは黒部市内にあるYKKさんのゲストハウス、
「前沢ガーデンハウス」です。

この建物を設計されたのは日本を代表する建築家の一人、槇文彦さんです。

今回、この建物が2011年度JIA25年賞を受賞したのを記念して、
この見学会が企画されたようです。

実はこの建物、学生時代に私の恩師が「いい建物だ!」とおっしゃていたのに、
一度も訪れたことがなく、富山県に住んでいながら、見る機会になかなか巡り合うことができませんでした。

あれから12年の歳月を経て、訪れる機会を得ました。

そして建物へアプローチ!
すると見えてくる姿がこれです。 ↓

あたたたく迎え入れてくれるスケール感!
佇まいも上品です。大きなボリュームではなく、住宅のスケールに近い感じがします。

そして玄関をくぐりぬけ、迎えてくれる空間はこれ!  ↓

ガラス張りで吹き抜けで開放的なのに、
何か包み込まれてるような落ち着きのある空間です。


普通、吹き抜けのような空間は、その名の通り空間の抜けを作るのですが、
この場所は抜けの開放感に加えて、そこに長く座っていたくなるような落ち着きがあります。

そして、二階へと上がる階段 ↓

手前の天井の高さと素材感、そして正面に見えるガラスブロック面、
この対比が階段の存在を引き立てています。

そして全体にゆきわたる細やかなデザイン。 → (下の写真3枚)

どこを見回しても、きめの細かいデザインを感じることができます。

そして上の写真は建物の全景です。

この建物には客室や食堂、会議室など多くの機能が集まり、けっして小さくない建物なのですが、
前沢ガーデンハウスという名前が示すように、住宅のスケール感を全体にちりばめたような建物でした。

たまたま巡り合った今回のイベント。

日々仕事に追われている今の自分に
改めて建築の楽しさと仕事のエネルギーをくれた建物でした。

Comments are closed.