マイナス
【瓢箪町の家】
設計施工させていただいた「瓢箪町(ひょうたんまち)の家」が
第59回富山県デザイン展で優秀賞を受賞いたしました。
ここ数年は忙しさにかまけて出展していませんでしたが、
こういった機会にプロジェクトをきちんとまとめることが大切だと思い、久しぶりに出展しました。
本日11/8(金)から11/10(日)まで
富山県高岡文化ホールにて展示されています。
■第59回富山県デザイン展→http://toyama-da.jp/
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【コンセプト】
夏、その川には川床が用意される。
建物はその緩やかな流れに寄り添うように接した町家で、しばらく空き家になっていた。
通りに面した外壁にはタイルが貼られ、内装はビニールクロス、川に面する場所は物置となっていた。
その場所に住まう事の価値がいつしか機能だけが優先され、今の形となったのかもしれない。
今回は何かを加えるデザインではなく、覆い隠されてきた建物の本来の価値を、
マイナスのデザインを施す事で、蘇らせる事がテーマとなった。
タイルを剥がし板を貼り、ビニールクロスを取って、木架構を表し、川が見える様に物置を取り払った。
リビングからは中庭を通して川の流れを感じることができ、吹き抜ける風がとても心地良い。
道幅の狭い通りには低い屋根と板貼りの景観がとても似つかわしい。
昭和の初め頃の伝統的な木造の建物が、壊されずに残ってきたその価値をこのご家族が感じ取ってくれた事がとても嬉しい。
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【nkj】